SAIHATE

 

面白いアイデアが浮かんだり、人生が変わるかもしれない出来事があったりしても、自分に言い訳しまくって「あぁ…あの時行動していたら…」なんて思ったコトはありませんか?
 
今回はそんな時に行動に移した方のお話を聞きながら、どうしたらその一歩を踏み出すことができたのか?を考えてみたいと思います!

 

常に挑戦し続ける男、坂井勇貴

熊本県にあるエコヴィレッジSAIHATE、通称サイハテ村に住む坂井勇貴さん。

 

彼は現在、本当に豊かな暮らしとは何なのか?という壮大なテーマに向き合うために1万坪の広大な敷地で27人の住人と「村づくり」に人生のほとんどを捧げています。

 

そんな坂井さんは経歴もむちゃくちゃ。

法律の学校を卒業し、ヒッピーに憧れ、バーテンダー、バリスタ、オーガニックバナナ農家、エコビレッジのコミュニティマネージャー、ライターと様々な職業に挑戦して来ました。

 

今回はその中から、お金も英語も喋れないど素人がオーストラリアでトップバリスタになった時のお話をお聞きします。

 

今岡▷ オーストラリアに行ったきっかけは?

 

坂井▷ 23歳の時にもっと広い世界を知るためにオーストラリアに行こうと思いました。チケット買ってシドニーに着いたはいいんですが、空港に着いた時点で3万円しか持ってない上に英語がまったくわかりませんでした。

 

今岡▷ よくそれで海外に行きましたね。笑

 

坂井▷ うち…勉強なんてするな!っていう教育方針だったんです。それに、「人間死ぬ気になればなんでも出来る」っていう言葉もあるし、案外なんとかなるかなって。

 

英語がわからなすぎる…

今岡▷ じゃあ着いてすぐに仕事探さないとですよね?

 

坂井▷ はい、でもこの時に最初の壁にぶつかりました。仕事を探しています」という英語がわからなかったんです。

 

ない頭を絞ってなんとかでた答えが、①仕事を探している→②仕事に行きたい→③仕事に行く……「あ!I go job だ!」と。でもこのままじゃ何かが足りない。たしか疑問系にするには語尾を上げろって言ってたような?

 

それでシドニーで道ゆく人に「I go job〜?」「I go job〜?」って話しかけまくりました。結果は、冷たい視線を受けるか、「Go! Go!」って応援されるくらいでした。

 

今岡▷ …まぁ向こうからしたら「勝手に行けよ」って話ですよね。

 

坂井▷ はい。今思い返すと、何でわざわざ言ってくるんだよ?って話しですから。

 

でも、数日続けてるうちに、親切な方から日本語で書かれた求人情報誌を手にすることができました。

 

求人情報誌を見ると、ラーメン屋に、寿司レストラン、清掃員とか沢山ある中に、Byron bayという街で「テーマパーク内のCAFEをリニューアルオープンするので、フレンチかイタリアンのシェフを募集!」っていうのを見つけてピンと来ました。

 

直感というか、これだ!と思って電話をかけたら、オーナーの奥さんが日本人の方で、今ちょうどシドニーに来てるから会うことになりました。

 

今岡▷ すごいミラクルですね!

 

坂井▷ 僕、人生で一番大事にしてるのって直感なんですよ。オーストラリアに行くという選択にしろ、まず直感がやってくる。そのあとに頭や感情が働いて、現実的にどうなんだとか、失敗したら落ち込むんじゃないか?とか、、直感を間違いかのように排除しようとする。

 

けど僕は直感に従って後悔したことなんて一度もないし、直感に従うと不思議なミラクルが起りまくって先に進ませてくれる。

 

今岡▷ 実際のところどうなったんですか?

 

坂井▷ 実際に会ってみたら、23歳っていう若さに向こうが戸惑ってる雰囲気があって、これはヤバいな…って感じがしたけど、もう情熱を伝えるしかないと思って。

 

16歳の時から料理の仕事を始めたことを伝えて死ぬ気で働くから雇って欲しい!って訴えたら熱意が通じて雇ってくれました。

 

それからは、シドニーからバイロンベイ行きの飛行機のチケットを手配してくれて、バイロンベイで住む家が見つかるまで、オーナーの家に住まわせてもらいました。

 

今岡▷ トントン拍子で話しが進んで行きますね!

 

坂井▷ ここまでは。

 

というのも、早速連れてかれたオーナーのお家がすごい所で、プール付きの豪邸が2つにアトリエが1つ、敷地もものすごく広くて、自家用のダムまである。まさに億万長者の暮らし。

 

そんな世界に圧倒される中、奥さんから「着いて早々申し訳ないんだけど今晩ディナーを作ってもらえる?」ってお願いされて…明日からシェフとして仕事する前の腕試しだと分かりました。

 

「ハンバーグ」を提案しました。

坂井▷ で、何をつくろうか?ってなった時に、オーストラリアならオージービーフくらいしか思いつかなくって。とっさに「ハンバーグ」って言ってしまったんです。

 

今岡▷ 坂井シェフはハンバーグが得意なんですか?

 

坂井▷ いや……実は僕、シェフのスキルなんて持ってないんです。

 

今岡▷ え?16歳の時から料理の仕事を始めたって…

 

坂井▷ 高校1年生の時、外食チェーン店のガストで働いた事があったので。

 

今岡▷ …嘘ではないけど…。

 

今岡▷ ハンバーグはどうだったんですか?

 

坂井▷ いざハンバーグを作るって時になって、そう言えば、一からハンバーグ作ったことない事に気付いて…。とは言っても牛肉のミンチとタマネギ混ぜて焼くだけだろとたかをくくって作ってみました。

 

豪邸のキッチンで牛肉と刻んだタマネギを混ぜて形を整えて焼いてたら、なにか違う。なぜかスクランブルエッグ的なものができちゃって。

 

今岡▷ そぼろ的な?笑

 

坂井▷ そう、そぼろみたいなのができました。で、何が悪いんだろうと思って考えたら、空気抜いてなかったことに気づきました。だからパン!パン!って空気抜いて形を整えて。

 

今岡▷ それは知ってるですね?

 

坂井▷ はい。だから今度は空気を抜いて焼いてみたんです。でもまた、そぼろができました。あれ?まだ何か足りない?と思って考えてたら、真ん中をへこましてないのに気づいたんです!

 

今岡▷ そのコツも知ってるんだ?コツだけは詳しいですね。笑

 

坂井▷ 美味しんぼか何かで見て知ってました。だから今度は空気を抜いて真ん中をへこまして焼きました。でも、やっぱりそぼろができました。。

 

この時点で、もうオージービーフのせいにしました。日本の肉とは肉質が違うからだろうと思って、そぼろを出したんです。

 

坂井▷ 肉の質が違うみたいで、うまくまとまらなくって…って言ったら、つなぎは?って聞かれて。「つなぎって……あ、エプロンの事言ってんのかな」って思った時に、

 

「あなたシェフ??」って聞かれて。

 

今岡▷ すーごく険悪なイメージしか湧かないんですけど…

 

坂井▷ うん。オーナー夫婦と僕とで、頭の上に「???」が三つくらい見えました。

 

…そして次の日、CAFEに連れて行かれた僕はみんなに「皿洗い」だと紹介されました。

 

自分に対する信用問題

坂井▷ 僕は嘘つきになりたくはなかったので、皿洗いからシェフになってオーナーに認めてもらおうと思いました。死ぬ気でやってやろう!と思ったんです。

 

でもすぐにシェフが雇われて、いよいよポジションがなくなってきた。これはヤバいと肌で感じて、シェフ以外で何か役に立てないか?って考えたときに気づいたのが、オーストラリアのCAFEはシェフだけが重要じゃないという事。

 

こっちのカフェはバリスタがいて初めて成り立つことに気付いたんです。だから休みの日は色んなCAFEに行って教えてもらったり、時間がある時は独学でバリスタの勉強をしました。

 

今岡▷ なぜそこまでするのですか??

 

坂井▷ 自分自身に嘘をつきたくなかったんです。これは自分に対する信用問題です。信用とは実績とか今まで作り上げてきたもの、つまり過去の言動に対しての評価です。全ての人を騙せても、自分自身は騙せないのが人生ですから。

 

新しく何かに挑戦する時、自分に嘘をつくような過去があったら、これから先立ち向かえなくなる気がしたんです。だから必死になってバリスタの技を磨きました。

 

始めたばかりの時は、自分の出したコーヒーに指突っ込んで「こんなヌルいコーヒーが飲めるか!」って罵倒する人も結構いて精神的にも辛い時期でした。

 

今岡▷ うわ…日本じゃあまりないですよね。。

 

坂井▷ オージーってコーヒーにうるさいんです。でも悔しかったし、「お前のコーヒー美味いなって」言ってもらいたかったから頑張って。

 

そうしてる内に、1か月したあたりでバリスタ見習い→2か月してバリスタのサポートをするサードバリスタに→3か月目にセカンドバリスタ、そして半年後にはそのカフェでトップバリスタになれました。

 

そして、ビザの関係で辞めなきゃならないってタイミングで、ようやくオーナーが認めてくれたんです。

 

今岡▷ 英語もシェフでもなかったあなたが…

 

坂井▷ 人生どうなる分からないもんですね。トップバリスタになってからは、オーナーのコーヒーも毎日淹れてたんだけど、「お前のコーヒーが一番美味い」と言ってくれた時の事は忘れられないです。

 

永住権のスポンサーになるからビジネスビザに切り替えてくれとまで言ってくれた時、ようやく恩返しができたな、って思えました。

 

今岡▷ まさに夢をつかんだ!ってエピソードですね!その後ビジネスビザを断って旅を続けたのはなぜ??

 

坂井▷ 僕の旅は「どうしたらこの世界がもっと幸せな世界になるか?」という事の探求なんです。

 

ヒッピー、トップバリスタ、オーガニックバナナ農家、WEB業界、エコビレッジ作りと相変わらず直感とハッタリと信念だけで進んでいますが、インスピレーションを具現化させる事で、少しづつ幸せな世界が広がっていると感じています。

 

失敗を恐れず、一歩を踏み出せばおのずと未来へと繋がっていきます。人生に迷う多くの人に一歩を踏み出す勇気を与えられたら嬉しいです。

 

挑戦こそが人生を面白くする!

今岡▷ 坂井さんのエピソードや、皆さんの今までの人生からも、チャレンジすることの大切は感じていることでしょう。そしてチャレンジの後押しをする情熱の大切さも。

 

情熱を何に向けるかは人それぞれですが、明確なビジョンであればあるほど勇気が湧いてくることは間違いありません。

 

英語もできないのにオーストラリアへ行き、皿洗いからトップバリスタへ上り詰める。

 

そんな彼が新たなチャレンジの場として選んだのがサイハテ村ということなので、今後の展開が本当に気になります。

 

彼ほどのダイナミックなチャレンジとまではいかなくても、あとちょっとの勇気で人生が変わっていた可能性のあるターニングポイントはあったのではないでしょうか?

 

今岡▷ 実は僕も最近長年勤めていた会社をドロップアウトしたばかり。辞めた時は35歳で再就職は難しい年齢。全財産をはたいて世界一周をした後の経済的不安もありました。

 

でも、それ以上に実現させたい未来への熱意がありました。誰しも未知の経験をすることは恐い。でも、その恐怖を克服することで見れた素晴らしい景色は僕の生きる力になっています。

 

そして僕はまた素晴らしい景色を見るために、新しい事に挑戦します!

 

サイハテ村でしか味わえない一杯を!

その挑戦がこちら!
「三角エコビレッジ SAIAHTEにエスプレッソマシーンを贈りたい!」

 

坂井さんのいるSAIHATE村に勝手にエスプレッソマシーンを贈って、坂井さんからバリスタの技を伝授してもらおうと思います!

 

坂井▷ え?笑

 

今岡▷ 新しい事に挑戦する素晴らしさ!今回はお話をしていただきありがとうございます!そしてこのプロジェクト、クラウドファンディングで挑戦させてもらってるので、気になる方はぜひご覧ください!https://camp-fire.jp/projects/view/39319

 

坂井▷ 締め切りが10月29日の深夜まで?しかもあと2日?!ご、ご協力お願いします!!

 

-FIN-