SAIHATE

大変!サイハテ村に埋蔵金が!

無いです。

ある日、サイハテラボの朝コーヒータイムにて、勝手に謎の職種コミュニティマネージャーに名乗ったユウキ君がゲストの案内ついでサイハテメディアのPV数の報告を軽くした後、タイトルが記事が読まれるかどうかの決め手だ!との結論に到達したらしい。

って事は、タイトルさえ良ければ、内容はどうでもいい的な?っとミッキーはその場で考え込んだ。

そして、このタイトルに。

朝ごはんのつもりのクッキーをボリボリかじって「釣られて来た君は何を考えてるんだ?サイハテ村に埋蔵金なんか無いよ!今現在は!」ここを見た人の表情を想像しながらミッキーは鼻でふっと笑った。そして冷めて来たお紅茶を冷め切る前に一口啜った。

先日、ユウキ君に記事に入れて貰った写真が気に入らなくって、ミッキーは自分で写真入れ直そうとしたら、記事を編集するところか自分の記事を消すことすら出来ない事に気付き、一回投稿したら記事がサイハテメディアの所有物になるこの事前に「Facebook感覚で気軽に投稿してね〜」としか告知されて無い不条理なシステムに違和感を覚えた。

スマホ画面を何度も指でつんつんしても編集出来るオプションが出たこないイライライライライライライライラ「はあ?何だこれは!」と思わずミッキーは大声を出してしまった。

これっておかしく無い?とサイハテメディアで記事を書く事をやめる前提でシステム改善交渉をユウキ君にしたら、長い長いやりとりを経て、相手が渋々ミッキーにだけ編集権限を解放したという、ミッキーと言う名の問題は解決したもののシステムは改善しない話でした。

これはミッキー以外に自分の記事を編集したい村人が出てこない限り、システムが見直されることは無いでしょうっと思うだけでハアーとため息したくなる。冷めたお紅茶を一気に飲み干して「それはあたしの知るこっじゃ無い!」とヤケクソ気味で言いながらミッキーは着替え始めた。

昨夜から降り出した雨のせいでこの日は昼前になって来ても温度が上がる気配はない、防寒対策しないと作業中で風邪が引きそう。作業内容を思い出しながらバッグの中身を確認して右肩に掛け、両足を長靴に滑り込まらせ、ミッキーは右手をドアノブに伸ばせてガチャっと扉を開いた。

身後の扉がちゃんと閉まってるのを見て「埋蔵金を村で隠してくれる人でも探そうかなー」とつぶやきながら、ピンクの傘を差したミッキーはサイハテラボに向かって歩き出した。