2017.04.18
サイハテファーム / 柑橘 / 藍染
住人連載
自然の中で季節や草木の変化を感じながら行う《衣》のモノづくりはたくさんの感動と魅力が詰まっています。
季節の草木やそれらの薬効、糸から生まれる布や衣類、太陽の光や微生物の働きを観察しながらの作業。
それらの特徴を活かしたテキスタイルデザインや手織り。
試行錯誤しながら悩みながらも日々スキルアップ中。
作業に没頭したりワークショップを開くことができる染織工房を作るためクラウドファンディングに挑戦してみたり。クラウドファンディングをキッカケに新たな活動が始まったり。
最近はインテリア関連や店舗や食卓に関する布の小物や演出などもやっています。
他にもワークショップを充実させたり展示会や行商ツアーをやってみたい…など。
やりたいことは尽きず。それがわたしの原動力。
熊本地震の直後、被害の少なかった我が家は「なるべくいつもどおり」を続けました。
畑に苗を植えたり、罠にかかったイノシシをさばくのを手伝ったり、日本ミツバチの分蜂を見守ったり。
ちょっとの不安と不便はあったけど、なるべくいつもどおり。
去年村にやってきたヒヨコ達は今たまごを産んでくれます。
今年もミツバチの分蜂の様子を見ることができました。
柑橘たちは老木なりに元気に実をつけてくれます。
畑はヘタクソだけど大好きなパクチーだけはなんとか。
去年漬けたらっきょうは過去最高に美味しかった。
梅干しや味噌作りも10年以上続いているし。
甘酒を上手に作れるようになったり。
こうやって増えていく、いつもどおりの先にあるこの日常が愛おしくて大好き。
質の良い新鮮な食べ物があり、美味しく食べるための技術と仲間の居る暮らし。
とてもとても豊かでいい暮らしだと思うんです。
お山の上で循環する毎日の美味しくて豊かな暮らしをもっとたくさんの人と共有したい。
そんな思いとともにサイハテファームの活動がはじまりました。
田舎移住生活の中でどんなものを作り出せるか。
好奇心のまま突き進んでサイハテ暮らし4年目。
自分たちの暮らしを作り生業を生み商いをする。
暮らしを表現するということ。
あれこれ悩んだり失敗もしながら少しずつカタチになってきました。
衣食にまつわる”てしごと”を通してこの愉快でリズミカルな日々を綴っていけたらなーって思っています。